月曜日, 11月 07, 2005

スウィングガールズ〜ALWAYS(三丁目の夕日)

11月5日にTV放映されていた『スウィングガールズ』をエアチェックして見た。映画館に行く勇気を最近の日本映画はほとんど与えてくれない(そう 思いこんでいる部分もあるけど)ので、当然今頃初めて見たというわけである。だいたい最近の映画は良くも悪くも予告や前宣伝をやり過ぎだと思うんですけど ね。そんなわけで気にはなっていましたが、今までこの映画を見ていなかったことに対して思いっきり反省してしまいました。ただし、数学教師小澤忠彦役の竹 中直人さんは、灰汁が強すぎる俳優さんなので、演技はもう少し控えめがよかったかも。

さて、主演でテナーサックス担当の鈴木友子(上野樹里)、トランペット担当の斉藤良江(貫地谷しほり)、トロンボーン担当の関口香織(本仮屋ユイ カ) 、ドラム担当の田中直美(豊島由佳梨 )、ピアノ担当の中村拓雄(平岡祐太) は、ナイスキャスティングで脱帽状態でしたが、特に本仮屋ユイカさんの演技は光っていました。彼女は確かNHKの朝ドラの主演をしていたはず(PR用の予 告編でしか見ていません)ですが、こちらの方がはまり役ですね。絶妙な間で存在感はピカイチ。一番おいしい役だったたかもしれないですね。彼女が存在して いなかったらあの映画はダメだっと言い切れます。そしてラストは私の好きな終わり方とエンドロールでした。まさに『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督の ガールズ版『ウォーターボーイズ』というのは納得。で、こうなってくると、5日に公開された『ALWAYS(三丁目の夕日)』 が激しく気になってしまいます。あの音楽と予告編だけで涙腺は危機一髪状態。大きな声では言えません(大きな文字では書けません)が、数年のズレが多少あ るとはいえ、まぎれもなく私はあの世界で生きていたことがあるからです。キャッチコピーの『携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽し かったのだろう』は体験してきた者にしか判らない世界かもしれません。そんなこんなで、とにかくあの映像は必見ですね。スタッフもナイスだしキャストもイ イ。日本映画の神髄は、こういった普通の日常の生活だった時代が戻ってきたのだろうかという期待感が少し出てきました。特典映像としてメイキングが絶対に 入っているDVDは予約してしまうかも。