
話が前後してしまいましたが、ここでは出来るだけ制止画をモチーフとして『うごくものをつくる』というコンセプトでネタを絞り出しています。ということで今回はMotionにてまったくモーション処理をせずに単純なフェードイン、フェードアウトだけでムービーを作ってみたいと思います。

まず用意するのは上の【図】のようなレイヤー構造のデータです。個別に用意しても構いませんが、Photoshopのレイヤーで整理し、1つのファイルとしておくと便利です。なおこの段階である程度描画モードを調整し、全体のイメージを煮詰めておきます。もちろんMotion上で行っても構いませんが、一部を除き基本的な描画モード(Motionではブレンドモード)は互換性がとれていますので実質的に問題はありません。作成したデータをMotionにすべてのレイヤーを生かして読み込んだら、あとは一番下のレイヤー以外へ下の【図】のように設定を変えてフェードイン、フェードアウトを指定します。

下の【図】は タイムテーブルの状態です。全く何も小細工はありません。単なるフェードイン、フェードアウトの組み合わせだけです。こうすることで類似したイメージを複数用意するだけで簡単なモーフィングもどきを作成することが出来ます。

下の【図】は冒頭の元画像がもっとも変化した状態です。長い時間に設定すると両者の違いは比較しない限り意外と気が付かないものです。
