Illustratorでなにげに作図した図形は、デフォルト環境では黒で1ポイントの線と白く塗りつぶされた面で構成されています。この何気ない関係を活用すると数ステップで同一比率の形状を複数作成することが出来ます。まっ、コピー&ペーストには適いませんが・・・。
まず普通に図形を作図します。ここでは正方形にしてみました。
図形を選択し、オブジェクトメニューの[分割・拡張]を実行します。
続けてオブジェクトメニューの[複合パス/解除]、[グループ解除]を実行します。これで瞬間図形はデフォルトの線の色である黒で塗りつぶされた状態になりますがこれは一番大きな図形が線の色で塗りつぶされて前面に配置されているだけです。
図形は全部で3つになります。線幅設定した外側に太った部分と内側に太った部分が図形に変更され、元の図形は白く残るからです。
この流れを活用してみます。まず45mm四方の正方形を作成し、内側だけの線幅を10mm指定します。
作成した図形選択して、オブジェクトメニューの[アピアランスを分割]、続けてオブジェクトメニューの[複合パス/解除]、[グループ解除]を実行します。これで、45mmと40mmと35mmの正方形が得られます。なお、線幅を内側に設定したことでアピアランス処理に変更されるため、最初の処理は[分割・拡張]ではなくて[アピアランスを分割]になります。
Illustrator CC 2018