月曜日, 5月 25, 2020

Word_08 
Tabを制する者はWordを制する

タイトルが大袈裟ですが、テキスト処理ではとても大切なお話です。Tabキーの制御処理はプロ用のInDesignや、プログラム作成のためのエディターでも同じ設定なので覚えておくと何かと便利です。

まず上図を見て下さい。全てが頭揃えになっています。違いは一番上はそれ以外の制御コードを外した状態ということになります。特殊文字としての制御コードを表示しないとスペースで桁を合わせているのかTabで桁を合わせているのか区別は付きません。ちなみに、テキストデータを作成する上でスペースキーで桁を揃えるという手段は百害在って一利無しです。

まず編集中はホームタグの[段落カテゴリー]にある[編集記号の表示/非表示]を選択して編集記号を表示した状態とします。これでスペースなのかTabなのかが目視出来るようになります。

※タブやスペース記号が表示されない場合は、ファイルメニューの[オプション]>[表示]でタブやスペースにチェックをいれます。macOSの場合はファインダーのWordメニューの[環境設定]>[表示]で設定。

あとは、それぞれの間隔の位置にTabを1つだけ挿入します。続けてテキストブロックを全て選択し、表示タグの[表示カテゴリー]にある[ルーラー]にチェックをいれてます。画面の上と左にルーラーが表示されます。ちなみに、横書きの場合は上のメーラーを、縦書きの場合は左端のルーラーを使います。設定が済んだら、テキストブロックを全て選択してルーラー上でTabを設定したい位置をクリックします。これで左揃えで頭が揃いました。

なお、Taキーは全角4文字分の幅がありますが、あくまでもそれは暫定値で、基本的には可変幅と理解します。

設定したTabの修正は、ルーラーのTabマークをダブルクリックします。ここでは3つのタブを設定していますので、設定位置が3つ表示されています。また、位置やリーダーの有無は赤枠の部分でTabごとに設定します。

なお、ガイド上のTabがグレーアウトしていれば取り敢えず[タブとリーダー]のパレットを表示し、[すべてをクリア]してから再設定した方が効率が良いです。

もちろんTab位置を設定しない状態でTabを1つだけ挿入すると上図の上の様な状態になります。最初はかなり戸惑ってしまうかも知れませんが、修正は何時でも出来るので思いきって調整すると良いでしょう。

なお、数値が関係してくるデータの場合は右揃えや桁揃えが便利です。上図は上が左揃え、下が右揃えの設定です。

ところでガイドのTabの位置をダブルクリックしても[タブとリーダー]が表示されない場合があります。そんなときはホームタグの[段落カテゴリー]にある[オプション]をクリックします。
※macOS版ではファインダー側のフォーマットタブの[タブとリーダー]

クリックして表示するパレットの左下に[タブ設定]のボタンがあるので、それをクリックすれば[タブとリーダー]のパレットを表示することが出来ます。
※macOS版ではファインダー側のフォーマットタブの[段落]>[タブ設定]

次に右揃えと桁揃えの違いですが先のサンプルは「〜円」で終わっているので右揃えで問題無かったのですが、上図のように数値で桁位置が異なる場合は桁揃えが現実的です。

桁揃えの状態です。全ての桁位置がTabの位置で揃っています。なお、行頭にTabキーを入れる場合は、controlキー(macOSも同様)を併用しないとインデント扱いされてしまうので要注意です。間違ってTabキーだけで処理してしまったら、すぐ近くに[オートコレクトのオプション]アイコンが表示されるので[Tabに戻す]を選べば通常のTabに戻ります。

Word365 2020
Word for Mac 16.59(2022/03/21)
Word for Win 16.0.14931.20128(2022/03/21)
2022/03/21 macOS版対応部分加筆