土曜日, 11月 14, 2020

リトポロジーツールInstant Meshsの実力












スカルプト系のツールではポリゴン数が増えてしまう流れになりますが、ZBrushのZリメッシュのように適度にメッシュを整理してくれるツールがあると便利です。ただし、ZBrushCore miniのように機能が組み込まれていない場合は屁かのツールに頼るしか有りません。そこで発見したのがInstant Meshsです。Windows、Mac、Linuxに対応したオープンソース(フリー)のソフトで、チューリッヒ工科大学の研究室が研究開発している技術を利用しているそうです。

プロジェクトページ
Instant Meshes

ダウンロードページ(Pre-compiled binariesから自分の環境を選択)
https://github.com/wjakob/instant-meshes


サンプルはZBrushで作成したモデルで行いました。
Instant Meshsを起動するとユニークなイメージが目に付きます。
最初に[open mesh]をクリックして表示されるフォルダーのアイコンをクリツクしてOBJ形式のファイルを選択します。
データを読み込むとこんな感じに配置されます。ここでRemeshの設定を行います。
設定を行って[solve]ボタンをクリックすると生成するメッシュの流れが表示されます。[solve]ボタン下のツールで方向を調整する事も出来ますが今回は無設定で処理してみました。
続けて[position field]の[solve]ボタンをクリックすると生成されるメッシュのイメージを確認出来ます。納得いくまでこの手順を繰り返します。
最終的に[Export mesh]の[Extract mesh]でポリゴン変換されます。そのまま[save]ボタンでobj形式のデータとして書き出されます。

書き出したデータをZBrushで読み込んでみました。上のような確認画面が表示されますが、私の様なローポリ処理の場合はほとんど差異は出ませんでした。

左がZBrushのZリメッシュで12888メッシュとした状態。右がInstant Meshsで12997メッシュとした状態です。同一値に設定は出来ないので近似値で比較しました。

左がZBrushのZリメッシュで1796メッシュとした状態。右がInstant Meshsで1520メッシュとした状態です。同一値に設定は出来ないので近似値で比較しました。これ以外と使えるツールです。後日色々実験してみたいと思います。


ZBrush 2021
Instant Meshs 1.0