土曜日, 3月 30, 2019

ZBrushCoreのUVマッピングはPSDで代用(130)

ZBrush CoreにはUVマッピングの機能がありません。逃げ道としてのポリペイントによるテクスチャー書き出し機能もありません。他のツールにデータを渡す必要が無ければ特に問題はありませんが、例えばOBJ形式で書き出してWordに貼り付けると行った時にとっても不便です。そこで調べるとフリーでも色々とUVマッピングデータを作成するツールがありますが、難解であったり、かなり特殊事情であったりと実験を繰り返しましたが、決定打がありませんでした。そこでPhotoshopを使ってみることにしました。

まずZBrush Coreで適当なモデルを作成します。OBJ書き出し後に別のソフトで再利用する場合はZBrush上でのペイント処理は無意味なのでそのままOBJ書き出しします。

書き出したOBJデータをPhotoshopで開き、3Dパレットの[フィルタ:マテリアル]にて拡散マテリアルの右端の小さなアイコンをクリックして[テクスチャ編集]を選び、続けてウインドウメニューの[アレンジ>2アップ縦(横)]を選んでペイントしていきます。[テクスチャ編集]側をペイントした場合はセーブを実行することでモデルに反映されます。ここでのセーブは物理的なファイル保存では無くてモデルに組み込むと言った感じです。ただし、ストレートなOBJデータにペイントしても上図の様にグチャグチャになってしまいます。これはUVマップデータが無いことに起因します。

そこで、ペイント処理前に3Dメニュー[UVを生成]を実行してからモデルに対して同様な処理を行うと問題無くペイントを行う事が出来ます。モデルを動かしながらのペイントは楽しいです。

問題は書き出しですが、[テクスチャ編集をセーブして閉じてから3Dメニューの[3Dレイヤーを書き出し]を実こうして上図の様にCollada形式にて保存します、OBJ形式でも保存できますが残念な事にPhotoshopでのOBJ書き出しはテクスチャー情報を含んでくれません。

ところで、書き出したColladaファイルを書き出すと、以下の3つが生成されました。

filename.dae(Colladaファイル)
*******テクスチャ0001.psd
Default IBL0003.tif

※ファイル名は適当です。

このうち2番目がテクスチーデータ、3番目が光源のようです。

私の環境ではStrata Design 3D CXで綺麗に表示してくれました。Colladaファイルを読み込むとテクスチャーデータを要求してくるのでPSDファイルを指定すればOKです。光源は要求してきませんでした。

次に実験したのはmodo 801です。こちらはテクスチャー設定後に画像を読み込めば問題無いです。

今後もこのテーマは実験を繰り返してみます。なお、ZBrush Coreから書き出したOBJファイルは以下のツールでポリゴンを整理すると後処理が楽です。


ZBrush Core 2018
Photoshop CC 2019