日曜日, 6月 21, 2020

Excel_03 
表示形式とシリアル値を制する

Excelというと関数で毛嫌いする方が多いのですが、実は関数も大切ですが、表示形式の設定とシリアル値を理解する事がとても大切です。そのあたりを簡単に整理してみました。


まず、計算結果や表示変更などで突然セルが#記号で埋まってしまうことがあります。これで焦ってしまう方が多いのですが、これは単にセル幅が足りないというだけです。列ごと幅を広げて上げれば問題解決です。

さて、表示形式とは何でしょう。例えば上のB列の値は全て 123456 です。しかし表示の値が異なっていますね。これはそれぞれのセルを選択し、ホームタグの[数値]にて表示形式を変更しているからです。デフォルトのアイコンは、以下の様な意味があります。

① 通貨(デフオルトは円)
② パーセント
③ カンマ付き
④ 小数点以下の桁数を増やす
⑤ 小数点以下の桁数を減らす

ちなみにホームタグの[数値]で一番上に[標準]と出ている枠をクリックするとオプションが表示されますが、一番下の[その他の表示形式]にて世界中の通貨を個別指定することも出来ます。

実はこのオプション設定あるいは[その他の表示形式]で細かい調整を行います。上は時刻の設定です。時刻の入力は7時15分であれば 7:15 でOKです。あとは表示形式を変更するだけで7時15分に変更することも出来ます。ちなみに 1900/1/0 5:15PM という表記は時刻だけしか入力していなかったために自動的に日付が加わったのですが、Excelでは1900年1月1日を1として、1日ずつカウントしていくことで日付を管理しています。ですから、 2020/8/15 5:15 と日付も表示したい場合は入力しておいた方がよいかもしれません。後述する日付の場合は省略すると入力した西暦になりますが、時刻はダメみたい。

上は日付の入力結果の表示違いです。データは 8/8 と入れています。西暦を省くと入力したときの西暦が自動的に付加します。

さて、段々ややこしくなりますが、この[その他の表示形式]の一番下にある[ユーザー定義]がとても重要です。上の図で言うと、時刻の計算結果なのですが、B列もC列も同じ値です。しかし合計値が異なっています。正しくはC列の合計値です。B列の合計値はデフォルトの時間表示です。デフォルト・・・つまり1日は24時間なので常に24時間でリセットされてしまいます。26時間や32時間といった値を返してくれません。そこでホームタグの[数値]の[その他の表示形式]の一番下にある[ユーザー定義]にて時刻表示の h:mm:ss [h]:mm に変更します。

hは時、mmは分、ssは秒

hを[h]とすることで24時間でリセットされなくなります。なお、時給1000円のアルバイトを1週間毎日3時間行ったときの計算は・・・
 =1000*7*3 では正しい答えは出ません。時間に数値以外の単位を書けたりする場合は更に24を掛ける必要があります。1日は24時間ではなくて1としてExcelは理解しているからです。このあたりはまた後日整理ましす。

Office365 2020