水曜日, 5月 01, 2019

Illustrator
コーナーのラウンド処理を一発で

偶然(から整理するのに数日)Illustratorで外コーナーだけ、あるいは内コーナーだけを一発でアール処理する方法を見付けました。

まずデータ作成用に上のような図形を用意しました。外コーナー、内コーナーの確認を兼ねています。内コーナーの方は少し大きめにしておくとバランスが取れます。

まず、オブジェクトを1つ選択し、[アピアランス]の[新規効果追加]から[パス>パスのオフセット]にて正数のラウンドを設定します。なおアピアランスパレットの[パス]を選択して処理しないと[線]や[塗り]に個別設定されてしまうので要注意。

同様に値は同じでも負数の不運度を設定します。










上は、左が正数設定を行った結果、右が負数設定を行った結果です。

ここで1つのオブジェクトに対して[パス>パスのオフセット]を複数設定します。但し、この時の順番が重要です。

2つ設定した場合、上が負数、下が正数の場合は外コーナーにアールが設定されます。右が未設定、左が設定結果。同じ値をプラスとマイナスで設定するのでゼロと言うことです。

2つ設定した場合、上が正数、下が負数の場合は内コーナーにアールが設定されます。右が未設定、左が設定結果。

4つ設定すれば外も内もアールが設定されます。この時の設定順は、上から・・・
[正数、負数、負数、正数]あるいは[負数、正数、正数、負数]のどちらでも同一結果になります。

2つ設定した結果。右が未設定、左が設定結果。

なお、同一のアピアランスを同一オブジェクトに複数設定しようとすると上のようなアラート画出ますが[新規効果を適用]で処理を続けて問題ありません。

作成したアピアランスは、[グラフィックスタイル]に登録し、任意のオブジャクトを選択した状態で、処理したい[グラフィックスタイル]をクリックするだけです。ただし、今回の場合は、通常の方法で設定すると選択したオブジェクトが処理後に線も塗りも無しの状態となってしまい再設定が必要になるので、Alt(MacはOption)キーを併用してから登録した[グラフィックスタイル]を選択するとよいでしょう。

アウトライン化した文字に対して・・・

一発で角丸設定が行えます。

ただし、文字の場合は形状が複雑なので内アールは求める結果にはならないコトが多いです。通常の[角を丸く]や[ライブコーナー]では外アールだけの一発処理は出来ないですからね。

Illustrator CC 2019