土曜日, 3月 24, 2018

Illustrator
ブラシのアウトライン処理作法

Illustratorで作成したブラシデータをアウトライン化しなくてはならないとき、オートで処理するとどうしてもアンカーポイントの数や位置が面倒な状況になってしまいます。もちろん印刷などにはそれほど支障は無いのですが、後処理の必要がアル場合は出来るだけスッキリしたアンカーポイントの状況であった方がベストです。ということで、今回はブラシのアウトライン処理について整理してみました

まず、上図のように任意の図形を作成し、アートブラシとして登録します。

登録したアートブラシを任意のストロークに指定し、ここでは更に線幅ツールで抑揚を付けてみました。

[オブジェクト]メニューの[バス>パスのアウトライン]にてアウトライン化した状態です。アンカーポイントの位置が部分的に集中しているので後処理は絶望的です。

そこで、[オブジェクト]メニューの[バス>単純化]にて元の形状を崩さずにパスの単純化を実行してみます。

上図は[バス>単純化]の処理結果です。随分整理されましたが、元のアンカーポイントの状態に左右される処理ですので、アンカーポイントの位置は不均一なままです。

そこで今回のTipsです。まずアウトライン化した問題のパスを300ppi程度でラスタライズします。背景はアウトライン後にどうしてもパーツとして残ってしまうので、あえてこの段階で[透明]にしなくても大丈夫です。

ラスタライズ画像は、[オブジェクト]メニューの[画像トレース>作成]にてベジェデータに変換します。この時、色によっては表示されない場合があるので、3色程度で処理した方がよいかもしれません。作例では3色でないとデータが現れませんでした。余分な背景部分を削除すれば完成です。アンカーポイントの位置は図のように、ある程度均等に生成されてます。この処理結果に対して[バス>単純化]をしても良いですね。