土曜日, 8月 26, 2023

Wings3Dでモデリング 08 
回転体用のIllustratorデータ読み込み手順

前回触れたIllustratorデータ読み込んで回転体のベースとする手順を整理しました。チョット面倒くさいです。

Windows、macOS、Linuxに対応しています。

この連載は以下を参照してください。

まずIllustratorでベースを作成します。手順としてはストロークを[パスのアウトライン]で図形化します。ただし、後述するようにハンドル付きのデータではなくカクカクのデータがベストです。また保存時はレガシーバージョンIllustrator3でAi形式で保存します。それ以外の形式(eps、svg等)で保持するとうまくいきません。

Illustratorからデータを書き出したらWings3Dで[File]>[読み込み]>[Adobe Illustrator(ai)...]で読み込みます。その際[辺の分割数]は[0]がベストです。

ハンドルのある曲面データを[辺の分割数=0]で読み込んだ状態です。曲面には成りません。実は[辺の分割数=1]以上でも分割数が増えるだけで曲面には成りません。Wings3Dの場合、全選択後に右クリックで[スムース(catmull-Clark)]で分割面を増やし、[View]>[Proxyモード切替(選択のみ)]としてから・・・

右上の歯車のアイコンの右隣のアイコンで[スムーズシェーディング]で滑らかに表示します。



上はハンドルのある曲面データを[辺の分割数=1]で読み込んだ状態です。コレであればハンドル無しのカクカクデータを綺麗な分割で作成したデータの方がベスト・・・

ということで、ハンドル無しのカクカクデータを綺麗な分割で作成したデータを[辺の分割数=0]で読み込むと・・・

データは平面ではないので・・・

1. 1面だけを選択
2. 右クリックして[押し出し(採取)]を選び
3. 軸方向を指定し
4. 立方体から離して
5. 切り取った平面以外を削除

次に余計な辺を全て削除(※)します。

※削除したい辺を選択し、右クリックして[削除(ディゾルプ)]にて

続けて面選択で全選択してから右クリックで[リフト]を選び、回転軸となる辺を選択し・・・右クリックすれば回転体となりますが、Shiftキーを併用すれば、15°刻みで固定できるので、15°〜45°ぐらいに指定して取りあえず2面作成します。ここでは30°で処理しました。

ただし、ベース面を全選択モードで選択し、全面モードに切り替えて全選択し、右クリックで[接合]を選べば完璧です。[スムーズ(Catmull-Clark)]で綺麗な結果を得ることが出来るはずですが・・・

基点部分が出っ張ってしまい、修正方法が解りませんでした。前回の様に全てWings3D上で処理していれば問題ありませんが、恐らくIllustratorデータの読み込みに謎がありそうです。

そこで、完全に片面選択(面選択モードのみの処理)で処理を行い、頂点選択モードにすると、基点部分が選択されているので・・・

全ての頂点を選択し、全選択モードでに切り替えて選択を解除し、

全面モードに切り替えて全選択し、右クリックで[接合]を選べば完璧です。[スムーズ(Catmull-Clark)]で綺麗な結果を得ることが出来ます。

Wings3D 2.2.9(Windows)