質問がありましたので・・・
IllustratorでのPDF入校の簡単なお復習いです。IllustratorでAi形式あるいはEPS形式での入校は基本的に普通ではなくなっています。EPSに至ってはオワコンですね。EPSって何?でOKです。今はPDF入校です。ただしPDF入校には(PDF/X-1a、PDF/X-3、PDF/X-4)の3つの規格があります。
ここではIllustratorで解説しますが、InDesignでも同様です。細かいチェックをクリアしたら書き出してPDFを選びます。ここで、[Adobe PDFプリセット]と[準拠する規格]を指定します。
[互換性]は[Adobe PDFプリセット]と[準拠する規格]の設定で自動的に切り替わります。
あとは「圧縮」と・・・
上は教科書的な設定ですが、入稿データでは基本的には何もしなくてOKです。「トンボと裁ち落とし」を指定します。他の項目は印刷所の指示に従います。不明な場合は「すべてのトンボとページ情報をプリント」にチェックで良いと思います。印刷所へは書き出されたPDFファイルだけを送ればOKです。
3つのPDFの違いは上の様になります。一般的にPDF/X-3はあまり使われていません。もちろん、どのPDFにするかは印刷所の指示に従います。オンラインで印刷受付を行っている印刷所であれば詳しく設定項目が開示されていますので、印刷が初めての方でも失敗なくデーターを入稿できると思います。
■CalRGB(Calibrated RGB)
キャリブレーションされたRGB
■キャリブレーション(較正/こうせい)
経年劣化などにより、表示値と実際に取り扱う値との間に発生する乖離を調整すること。
■CIELAB色空間
国際照明委員会(CIE)が1976年に規定した、量L*(明るさを示す)、a*、b*(色みを示す)を軸とする直交座標色空間。つまりLabカラー。
■トランスファ関数
データの設定値はそのままで、出力時にデータの値を変更させる機能。
■トラップ
印刷のわずかなズレで発生する隙間対策にオブジェクトをわずかに拡張することで微調整する処理。
■OPI(Open prepress interface)
画像自動差替え処理。高解像度と低解像度の二つの画像データを用意し、レイアウト時に低解像度データを使い、出力時に高解像度データへ置き換えて出力。
以下も参考にしてください。