質問がありましたので・・・
[F値][シャッタースピード][IOS感度]について簡単に整理してみました。
デジタルカメラで写真を撮るには[F値][シャッタースピード][IOS感度]の3つの設定の組み合わせを理解する必要があります。それぞれの特性を理解し、どのような環境で何を撮影するかで調整していきます。
■F値
実際の値としては(F1.4〜F22)。もちろんこれより小さい、あるいは大きい値のレンズもあります。F値が小さいほど光をたくさん取り込みます。大きいほど光を少ししか取り込みません。F値の値によって被写界深度を調整出来ます。被写界深度とは、焦点深度に対応し、ピントが合っているように見える領域のことです。F値を小さくすると被写界深度は浅くなり背景をぼかすことができます。
被写界深度「浅い」「深い」の関係
■シャッタースピード
実際の値としては(4〜1/4000)。もちろんこれより小さい、あるいは大きい値を設定できるカメラもあります。シャッタースピードが遅いほど光をたくさん取り込みます。速いほど光を少ししか取り込みません。三脚を使わずに手持ち撮影する場合のシャッタースピードは標準的な50mm(フルサイズ換算)相当のレンズで1/60程度より遅いと手ぶれを起こします。
■IOS感度
実際の値としては(100〜6400)。もちろんこれより小さい、あるいは大きい値を設定できるカメラもあります。ISO感度が高いほどど光をたくさん取り込みます。低いほど光を少ししか取り込みません。感度が高いほど撮影結果はフラットでノイズが発生します。
それぞれの関係を目視できるゲージを作成して見ました。
ISO200、F5.6,シャッタースピード1/125で適正露出の時に出来るだけ被写体前後にもピントを合わせたいのでF16(3段階絞る)にしたい場合・・・
シャッタースピードを1/15(3段階遅く)すればOKですが、手持ち撮影では手ぶれを起こします・・・
そこでシャッタースピードは1/125のままで、ISOを1600(3段階高く)とすればOKです。
ISO200、F5.6,シャッタースピード1/125で適正露出の時に出来るだけ被写体前後ぼかしたいのでF1.4(4段階開ける)にしたい場合・・・
シャッタースピードを1/2000(4段階速く)設定できればOKですが・・・
カメラが1/1000(3段階速く)にしか対応していない場合は、ISOを400(1段階高く)とすればOKです。
ISO100、F5.6,シャッタースピード1/160で適正露出の時に出来るだけ被写体前後にもピントを合わせたいのでF22(4段階絞る)にしたい場合・・・
シャッタースピードを手ぶれ回避でこれ以上遅く出来ないので、ISO1600(4段階高く)と
すればOKです。