月曜日, 8月 23, 2004
NHK大河ドラマ新選組第33回
私は幕末に関してはあまり詳しくはなかったからかもしれないが、今年の大河ドラマは歴史に残る名作だと最初から感じている。特に前半の山場である池田屋事 件の回がクローズアップされがち(確かにあれも凄かったし、今後の新撰組ドラマに大きく影響することは必死)だが、22日放送の『友の死』こそが最大の山 場ではないだろうかと身震いがするほどの作品だった。様々なシーンが伏線で張られており、最後の最後まで細かい部分での隊士の無言の演技は圧巻。特に、山 南敬助(堺雅人)の切腹を知っていながら、何も知らないそぶりで季節外れの菜の花を前川低の格子越しに山南へ渡す明里(鈴木砂羽)のあの演技は主演賞もの である。私は障子を閉めた後に山崎烝(桂吉弥)に明里が切腹のことを知っていたと話すシーンでとうとう涙腺が爆発してしまった。このドラマ、数年後には後 の世に大物俳優を大量輩出した名作になると私は確信している。それは誰かなんてヤボなことは聞かないで欲しい。みれば一目瞭然なのだから。ただし、第29 回のラスト近くでの天王山に残る真木和泉(大谷亮介)が新選組の前で切腹しただけで即死したかのようなシーンはいくらなんでも・・・だっ た。(column: 1616)
ラベル:
Column