土曜日, 8月 14, 2004
ある画家の作品を鑑賞して
14日、30年ほど前に他界したある画家の作品を展示した美術館へ出かけた。なお、この画家の作品は大好きだが、もうひとつの側面である政治運動に傾倒し ていた部分については理解しかねるし、私自身がそういった政治活動に関連していると誤解されたくないので、固有名詞は伏せることにした。それほど政治活動 の側面が大きすぎた方だったからだ。さて、この小さな美術館へ出かけるのも初めてだから原画を鑑賞するのも当然はじめてである。もともとタッチが好きな画家であったので原画を見たときは流石に興奮してしまった。パステルや鉛筆をペースとしたシンプルな作風はごまかしの効かない真剣勝負だ。なんだか見終わっ てみるとやはり政治色プンプンだったが、何気ない静かな作品に私の思い入れのあるものがいくつかあった。そして、それらを発見したとき無性に昔やっていた手書きに戻りたくなってしまった。仕事ではなくてもいいから手書きの作品を作ってみたくなったという意味である。どのみち暇だし引きこもり者(だからと いってマイナス思考というわけではない)だし、それもいいかなという感じである。それと、リアル系コンピュータグラフィックには正直あまり感動しなくなっ てきている。不規則で荒削りな手書きの味の持っている温もりのような雰囲気が好きだ。もちろん極端な比較ではあるが。(column: 1607)
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