Woordのパターン塗りは設定するパターンのサイズを変更したり新規パターンを生成したり出来ないのがネックですが、Illustratorを使った解決策を整理してみました。もちろん他のツールでもパターンが生成できれば大丈夫です。
まずWordのパターンのお復習いです。斜め線を指定していますが、粗めのパターンでもかなり細かくなってしまいます。なお、このWordのパターンは解像度に依存しているので出力サイズなどで変化してしまうことを予め理解しておく必要があります。
前準備としてパターンを指定したいオブジェクトのサイズをメモしておきます。作例では高さ40mm、幅45mmと指定しましたが、表示は高さ39.99mmとなってしまいましたが、誤差の範囲です。気にする必要はありません。
次ぎにIllustratorで先ほどメモしたサイズの矩形を作成します。
ここで、スウォッチパレットのオプションから[スウォッチライブラリーを開く>パターン>ベーシック>ベーシック_ライン]から好みのサインパターンを選んで設定します。
Illustratorのパターンは設定後に拡大・縮小、あるいは回転ツールにてパターンだけにチェックを入れれば図形のサイズは変更されずにパターンのみが変更されます。
求めるパターンが完成したらファイルメニューの[書き出し>書き出し形式]にてSVG形式で保存します。オプション画面はデフォルトのままでOKです。
あとは先ほどのWordの図形を選択し[塗りつぶし>塗りつぶし(図またはテクスチャー)]にてファイルボタンをクリックして読み込めば完成です。ただし、読み込んだパターンの色を変更することは出来ません。変更したい場合はIllustrator側で処理します。
Illustratorでパターンデータを画面にドラッグすると登録時のデータが配置されますので、線の部分を選択して色替えをします。
ダイレクト選択ツールで1本だけ線を選択してから選択メニューの[共通>線幅]で全ての同じ線幅が選択出来ます。ここで一気に色替えをしてからパターンとして再登録します。
登録したパターンで先ほどと同様に求めるイメージを作成してSVG形式で保存します。
但し、何故かカラーデータとしてSVG保存したデータはWord上では真っ黒になってしまいました。原因は不明です。
そこでIllustratorからの書き出しはPNG形式としました。ただし、オプション設定は上記の様にしないとかなり粗いイメージになってしまうので要注意です。
これで[塗りつぶし>塗りつぶし(図またはテクスチャー)]にてファイルボタンをクリックして読み込めば完成です。なお、図は生命のために拡大していますが、実際には高さ40mm、幅45mmで作成しています。
MS-Word 365 2019
Illustrator CC 2019