Photoshopの七不思議?の一つがHSBモードと色相・彩度。HSBは、色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Brightness)ですから、色域指定の[色相・彩度]と同じはずと勘違いするとちょっと混乱します。
まず、サンプルトして背景とシルエットレイヤーを用意しました。
レイヤーの状態は上図のようになっています。ここでシルエット部分の色だけを変更し隊場合、直接シルエットレイヤーの透明部分を保護して色替えすれば良いのですが、クリッピングマスクや色域指定の[色相・彩度]を使う方法が一般的です。私もどちらかを活用していますが、用途によって使い分けた方が賢明です。
上図はクリッピングマスクにて色替えを行った状態です。
上図はレイヤーマスクと色域指定の[色相・彩度]にて色替えを行った状態です。
処理結果はどちらも上図のようになります。ただし、カラー設定を厳密に行いたい場合は、クリッピングマスクを使った他方が賢明です。
まずクリッピングマスクで指定した色は上図のようになっています。とこが、色域指定の[色相・彩度]ではHSBでの設定になっていますので、RGBでは指定できません。そこで、任意の色を決めたら、カラーパレットをHSBスライダーに変更します。
カラーパレットをHSBスライダーに変更した状態です。の値をメモします。
色域指定の[色相・彩度]で色替えをした場合は、先ほどメモした値を当てはめるのですが、HSBスライダーと仕様がちょっと異なっています。まず[色彩の統一]にチャックをいれます。そして、彩度は0のままとします。これで色は合致しますが処理の手数が増えて効率的ではありません。
更に、デリケートな配色をする場合に問題が発生します。ここでは上図の値を設定してみました。
処理結果は上図のようになります。
この値をHSBスライダーに変更して値をメモしても、この設定値を色域指定の[色相・彩度]に反映させる手立てがありません。手立てがあるのかも知れませんが、現状良くわかりません。正確な色を反映させたい場合は、クリッピングマスクで処理した方が賢明でしょう。