木曜日, 1月 29, 2004

大いなる勘違い

考え事をしていて、ふと面白いことを思いついたのでタブレットで描いてみようと思ったら、まったく反応しなくなってしまった。『げっ、壊れたのか?』と 焦ってみたら鉛筆を握っていたということを時々やってしまう私である。最近解ったのは、どうも私だけではないということだけなのだが。勘違いも複雑になる と洒落にならないこともある。もっとも自分が大学を卒業したのかさえ解らない国会議員がいるのだから、この国は相当外しても許されちゃうかも知れないと思 う。でもって本題にはいると、子供が戦争の絵を描くのは好ましく無いという話を最近何かで読んだ。戦争ゴッコをしてはいけないという話と同じだ。戦争ゴッ コをすると過激になるのだろうか。戦っている絵を描くと危ない思想になってしまうのだろうか。そういった事を考えるのは大きな勘違いだと思う。昔ネタにし た戦争映画を見る人は危険な右翼思想という言い切るおばさんと同類なのだろう。恐らく似非平和主義のお題目の延長かもしれない。例えば私は小学校の頃は戦 闘機の絵ばかりを描いていた。弟は軍艦専門である。父は描く際のポイントをこっそり教えてくれた他は何も言わなかった。そのうち戦車を描くようになって、 気が付いたら無謀にもマンガ家を目指していた。高校2年ぐらいの時である。もちろんマンガ家には成れなかった(とある同人誌で2作品を発表しているが現物 を私は持っていない)が、わたしが現在この仕事をしているのは、その時の延長なのである。もし戦争の絵はいけません攻撃を受けていたら、描くことが罪悪感 というトラウマになってしまったかもしれない。そういえば当時声楽の勉強でイタリアに留学していた叔母(現役のオペラ歌手)に戦闘機の絵を送ったら『戦争 の絵は嫌いです』と返事をもらったのを思い出した。私は当時それしか描けなかったのである。どうもその時から妙に叔母は苦手になってしまった。まっ、だか らと言って無理に戦闘機を描く必要はないのだけど・・・。(column: 1473)