水曜日, 3月 16, 2005

比較出来ないイラストレーション

唐突に、イラストレーションの再現性テストってあり得るのだろうかと考えてみた。『ソフトやハードの環境が違ったらどうなのよ〜』みたいな感じ。最近はと んと興味が無くなってしまったが、かつては新機種が出るたびに市場やネットで公表されるベンチマークテストデータを調べまくっていた時期があった。これは きっとカメラやその交換レンズの比較テストあたりから来ているのかもしれない。とにかく、純正品よりサードパーティー製のレンズの方が描画力が良いなんて 事が出たりすると、『スゲー』とか驚いていた時期も私にだってあったわけです。大昔は粗悪品が多かったですからね。で、例えばレンズや解像度、解析の比較 なんていう場合だったら同一被写体を同一ライティングで撮影すれば正確な比較は可能なんだけど、イラストレーションだと、環境を変えて、まったく同じイラ ストを描くっていうのはやっぱり不可能なわけです。いくらなんでもデジタルだからってその部分は無理なわけです。円とか四角を数値で追うというのなら可能 ですけどね。でも、それじゃ、意味無いしね。今風でいうと、写真はデジタルカメラが書き込んでくれるわけだけど、イラストレーションは人がモニターやソフ トのその時の環境で直感的に描いていくわけだから、環境が違ってしまったら同じ人が同じ絵を描いても同じものにはならないわけ。まっ、あまりにも当たり前 すぎる話になってしまうんだけどね。だから比較は出来ないのよ。もちろん一部のソフトでは処理結果を全て記憶してくれる機能もありますが、それだと色の指 定は単に座標で拾っているだけですしね。何色を選ぶかは見た目で判断しているわけだし、それらの組み合わせの上に新しい色を乗せたりしているわけだから、 やっぱり、異なる環境下でまったく同じイラストレーションを描くというのは無理な話というわけです。まっ、出口の違いによる結果の比較ならあるかもしれな いですね。あっ、それじゃ、ここでいう再現性テストにはならないか(^_^)(column: 1764)