水曜日, 3月 10, 2004
遂に出ました300円/ページ
経費を浮かすために中国で印刷やデザインまでしてしまうという風潮が盛んなようだ。綺麗事を言っても現実に食べられなくなったら終わりである。それも一つ の戦略だしな〜と遠い目をしていたら、友人のエディトリアルデザイナーのMさんが面白いことを言っていたのを思い出した。『もう中国なんてちっとも怖くな いんですよ。怖いのは日本なんですよ。なにせページ300円というのまで出てしまいましたから!』と。しかし、いくらなんでも300円/ページって凄いと いう言葉を飛び越えてしまっている。遂に来るところまで来てしまったかという感じだ。仕事に魂なんてないんだろうな〜。そもそも一度下がったギャラは元に 戻すのが大変だ。更にクォリティーばかりではない。マナーみたいなものまで消滅してしまっているような気がする。そんな荒廃とした業界にあって、最近ある 方の紹介でちょっとおもしろい仕事に出くわした。いや、面白いというのは、私にとってちゃんとした仕事の流れがあるという意味である。リズムが掴めるとい うニュアンスだ。これは大切だ。どんな状況下でもモノを創り出す事にはリズムが必要だ。殺伐としたコミュニケーションのない仕事関係では良いものなんて生 まれるはずもないからだ。しかし、こういった仕事がだんだん減ってきているのは本当に寂しい。寂しいと吠えてもどうしようもないのだが。(column: 1509)
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