
質問がありましたので・・・
IllustratorでのICCプロファイル埋め込みの可否について整理しました。最初に結論を言うと、単純にON/OFFの設定にはなりません。ちなみに私は今のところOFFに設定したことはありません。
■ ICCプロファイルの埋め込み可否(Illustratorの場合)
▶ AI形式(.ai)
・保存時に「ICCプロファイルを埋め込む」チェックボックスあり
・デフォルトでチェックが入っていることが多い
・チェックを入れると、Illustratorの「編集」→「カラー設定」で
・チェックを入れると、Illustratorの「編集」→「カラー設定」で
以下の様に指定したプロファイルが埋め込まれます
(例:sRGB、Japan Color 2001 Coatedなど)
▶ PDF形式で保存する場合
PDF互換ファイルとして保存時、同様にICCプロファイルを埋め込むかの選択が可能で、印刷用途では必須の場合もある。
▶ SVG形式
SVG保存時にも埋め込みは可能ですが、ICCプロファイルの扱いはブラウザやアプリ依存で安定しない。
▶ EPS形式
EPSにはICCプロファイルは基本的に埋め込めまないため、出力側のカラーマネジメント次第で色変化が起こる可能性がある。
■ 埋め込みの設定確認方法:
ファイル保存時のダイアログで「ICCプロファイルを埋め込む」にチェック
または、[編集] > [カラー設定] > 作業用スペースの確認
[ファイル] > [ドキュメントのカラーモード] でRGBかCMYKを確認
※埋め込みを行わない場合、開いた環境のカラー設定に従って色が変わる可能性あり、印刷業務やWeb制作では、意図した色を保つためにICCプロファイルの埋め込みが推奨されている。
■ ICCプロファイルを埋め込まない場合は何故?
・多くの商業印刷所では、「Japan Color 2001 Coated」など
特定のプロファイルに統一されたRIP環境で処理されるため、
ICCプロファイルが埋め込まれていても、
無視されて印刷所の標準プロファイルで変換し直されることが多い。
・印刷業界では「CMYKの値(例:C30 M20 Y10 K0)」が
最優先されることが多く、色管理よりも「数値が変わらないこと」が
重視される場合がある。
一部の印刷所では「ICCプロファイルを埋め込まないでください」と明示的に案内しているところもあります。特に古い設備やRIP環境ではICCの扱いに制限があるが主な理由。
一部の印刷所では「ICCプロファイルを埋め込まないでください」と明示的に案内しているところもあります。特に古い設備やRIP環境ではICCの扱いに制限があるが主な理由。
整理すると・・・
結局は「確認&指示に従う」ですね〜。