月曜日, 8月 10, 2020

Visual Studio Basic_02 
簡単なプログラムとデバッグの流れ

Visual Studio Basicを正しく起動したら、「こんにちは」と表示する簡単なプログラムを作成し、デバッグ処理までの流れを簡単に整理してみます。

ツールボックスから[Label]を選択し、Form1の中[Label1]を描画します。ただし、デフォルトではこのLabel枠は中に入っている文字の量に連動してしまうので、固定値に変更します。[Label1]が選択されていることを確認し、画面右端のタグからプロパティーを選び[配置>AutoSize]をTrueからFalseに変更します。あとは必要に応じてボックスのサイズをマウスで調整します。[配置>Size]で数値指定で変更する事もできます。

Form1の中へ、[Label1]を描画する手順ですが、四角形を描く様に任意の位置をマウスでプレスしたまま適当な位置までドラッグすることで小さく[Label1]が描画されます。これは他のパーツでも同様ですが、全てが[Label]のように後からサイズ修正しなくてはならないわけではありません。

続けてツールボックスから[TextBox]を選択し、Form1の中[TextBox1]を描画します。

更にツールボックスから[Button]を選択し、Form1の中[Button1]を描画します。

次にプロパティーを選び[Font>Text]で表示テキスト[Button1]から[スタート]に変更します。

続けて適当にマウスでサイズ調整していた[Label1]は数値的には幅116px、高さ25pxとなりました。ここでプロパティーの[配置>TextAlign]にてTopLeftからMiddleCenterに変更します。これで文字は枠の中央に自動配置されます。なお、Labelは特に背景色を設定しないと文字だけが表示され、枠の部分は背景に同化してしまうので、必要に応じて調整します。ここでは[表示>BackColor>カスタム]にてシアン系の色に設定しました。あとはレイアウトですが、ここでは動作を優先するために取り敢えず適当な位置で完成としています。レイアウトが完成したら[スタート]ボタンをダブルクリックします。なお、レイアウトが完成するまでは不用意に各パーツは絶対にダブルクリックしないようにします。

スタートボタンをダブルクリックすると[Form1.vb]が追加され画面が切り替わります。今までのレイアウト画面は[Form1.vb[デザイン]]タグを選べばレイアウト画面に切り替わります。プログラムソースは既に基本部分が自動的に記述された状態で表示されますので、ブランク部分(カーソルが点滅している行)に記述していきます。

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Public Class Form1
    Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click
        この行に記述します。それ以外は一切変更しません。
    End Sub
End Class
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ブランク行に
TextBox1.Text = "こんにちは"
とタイピングします。
「こんにちは」の文字列以外は全て半角英数字です。「=」の前後には半角スペース自動的に入ります。
-----------------
Public Class Form1
    Private Sub Button1_Click(sender As Object, e As EventArgs) Handles Button1.Click
        TextBox1.Text = "こんにちは"
    End Sub
End Class
-----------------

プログラムの流れとしては[スタート]ボタンをクリックしたら[TextBox1]に「こんにちは」を表示するです。注意点としては、元々自動的に記述されている部分は絶対に変更しないと言うことです。

なお、この[Form1.vb]はプログラムソース編集画面ですが、デフォルト設定では文字が小さすぎます。ここはある程度大きく設定することでタイプミスを防ぐことが出来ます。まずツールタグの[オプション]をクリックします。

ここでは[環境>フォントおよび色]にてフォントサイズを10から14ポイントに変更。もちろん書体などを好みに合わせて修正するとよいでしょう。

続けて[テキストエディタ>Basic>全般]にて[テキストを折り返す]にチェックを入れます。

ソースを記述したらデバッグタグの[デバッグの開始]を選びます。

もし記述ミスがあればアラートで示してくれます。ミスがなければ実際に起動したときと同じ画面が表示されます。[スタート]ボタンをクリックして「こんにちは」と表示されたら完成です。ウインドウ画面の右上の×印をクリックしてデバッグモードを終了します。なお、エラーではありませんが「こんにちは」の表示が左端になっているので中央に変更します。

[Form1.vb[デザイン]]タグを選んでレイアウト画面移動し、[TextBox1]を選択肢、プロパティーにて[TextAlign]をLeftからCenterに変更します。

デバッグモードはレイアウト画面、あるいはソース画面のどの状態でも有効なので必ず確認し、問題無ければ終了です。なお、Visual Studio Basicはデバッグした段階で自動的に保存されますので、特にファイル保存は意識しなくてもよいでしょう。気になる場合は、ファイルメニューの[保存]Control Sを実行です。

完成したデータは
C:/ユーザー/ユーザー/source/repos/App/App/bin/Debug/App
にApp.exeとして保存されています。

なお、Appの部分はデフォルトではWindowsApp1(数字は連番)となっており、最初に設定した[プロジェクト名]となります。ABCというプロジェクト名であれば、以下の様になります。

完成したデータは
C:/ユーザー/ユーザー/source/repos/ABC/ABC/bin/Debug/ABC
にABC.exeとして保存されています。

Visual Studio Basic 2019