月曜日, 2月 06, 2006

【最前面のオブジェクトで作成】処理は石橋を叩いてから



Illustratorの特定の文字などをエンベロープと組み合わせる場合、処理結果を確定する前の段階を別のレイヤーなどにコピーしておくと微修正などの対応が素早く行えます。



上の【図】のように、任意の文字列を前面にある自由形状に対して【オブジェクト>エンベロープ>最前面のオブジェクトで作成】を実行すると、前面のオブジェクトが効果処理を確定していれば下の【図】のような状態が得られます。



しかし、【オブジェクト>エンベロープ>最前面のオブジェクトで作成】を実行すると、下の【図】のような状態になってしまいます。ただし、識別しやすいように効果処理(ここでは効果処理のエンベロープを利用)のコピーを下のレイヤーに配置しています。



実はこのように確定したくない状況にある効果設定などは下のレイヤーにとりあえず複製を作成しておき、それに合わせて【オブジェクト>エンベロープ>最前面のオブジェクトで作成】の結果を手動で調整しておけば数値的な処理ではなく、あくまでも見かけ上のイメージ優先に変形イメージを作成することが出来ます。効果設定のコピーが下のレイヤーにあるのでトレース的なエンベロープの微修正処理が可能なのは助かります。なお、【オブジェクト>エンベロープ>最前面のオブジェクトで作成】の処理結果の輪郭に該当するパスに対して後からアンカーポイントを追加することは出来ませんので、前面のオブジェクトの元になる矩形などに予めパスを余分に追加しておくと良いでしょう。Version Cueを使うと意味はないかもしれませんけど、まっ保険ということで。