水曜日, 6月 04, 2008

名犬ロンドン物語


「名犬ロンドン」のDVDを2枚も衝動買いしてしまいました。正確なタイトルは「名犬ロンドン物語」ですが、原題は"The Littlest Hobo"であったことを改めて確認しました。これは、1958年に公開された同名映画のヒットにより作成された1963年のTVシリーズですが、映画は合衆国制作なのに対し、このTVシリーズはカナダの作品であったことも今回確認しました。見知らぬ街に現れ、困っている人を助け、静かに別の街へと去って行くロンドンの姿は、哀愁漂うテーマソングとともに永遠に頭の中から消えませんでした。そして再会というわけです。しかし、どうもロンドンは1頭ではないような気がします。エピソードにより顔つきが明らかに違うのです。古いTVドラマを見て喜んでいるなんて、懐古趣味だと思われるかも知れません。否定はしません。でも、こんな心温まる作品を最近見ていないような気がします。『相手の立ち位置で態度を豹変、あるいは使い分ける人』『何事も損得でしか考えない、交際しない人』『組織の中で自身は何もしていなかったのに、何かトラブルがあると、あたかもそこの重鎮であったように振るまう人』・・・。全ては尊敬という心を失ってしまった人の成れの果てなのかもしれません。本当に素晴らしい人は地味で目立たないということを、誰もが忘れてしまったような気がします。そんな嫌な現実も、定期的に古くからの友と呑み交わす酒が適度に中和させてくれます。こんなときは完全にオジサンモードですが、心優しい友に恵まれていることに感謝しています。そんな癒しでもなければ、極度のストレスで身も心もズタズタになってしまいますからね。