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アナログ時代の微修正処理をIllustratorで行う事も出来ます。
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アナログで処理していた時代は写植を拡大した紙焼きに対してロットリングや面相筆などで微修正を行うことが常でした。しかしデジタルになってからはそんなことが必要なくなったかのような状況ですが、案外そうでもないはず。しかし現実問題としてIllustrator上ではそれも叶わないと思いこんでいたら大間違い。たとえばIllustrator CS2で上のように任意の書体(築地体一号太仮名)を入力します。次に鉛筆ツールにてオプション設定を全てオフとしてから修正したい部分に加筆していきます。下はオリジナル(赤)と加筆した部分の状態です。
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あとは背面に文字要素よりも若干大きめの白塗りの矩形を作成し、全体を選択してラスタライズします。ここては150dpiにて処理をしました。あとはそのままストレートにライブトレースをすれば完了です。かなりデリケートな処理もこれで対処することが出来ます。下はライブトレース処理直後の状態です。なお、処理の政客絵、タブレットが無いと無理です。
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