水曜日, 1月 04, 2006

『新選組!! 土方歳三 最期の一日』〜『里見八犬伝』

市村鉄之助(池松壮亮)が、土方歳三(山本耕史)に託された品(あの有名な歳三の写真など)を故郷の多摩に届けるために疾走するシーンで終わった、2004年大河ドラマ『新撰組!!』の続編である『新選組!! 土方歳三 最期の一日』は期待を裏切らない出来だったと思う。

個人的にこの作品が決定されたとき、一番心配であった榎本武揚役が草なぎ剛から片岡愛之助変わっていたので一安心。しかし、動乱に生き残った初期の 隊士である島田魁(照英)、尾関雅次郎(熊面鯉)、斎藤一(オダギリジョー)達にスポットを当てた作品も下手なドラマ作るより面白いと思いますけど、三谷 幸喜さんは今年の大河ドラマで足利義昭役になっているので忙しくてダメかもしれないですね。ということで昨年はまったく見ていませんでしたが、今年の大河 ドラマは私の専門分野の戦国絵巻となる『功名が辻』なので熱く盛り上がってしまうかも。で、早速配役を確認すると、既におもしろさは見る前からギンギンに想像できる感じ。それに引き替えTBSの里見八犬伝は ストーリーは面白くキャスティングもユニークで引き込まれるのに、甲冑や衣装、城などがまるっきり中国の戦国時代みたい。傘帽が丸いのと、ちょんまげの形 は完全に中国なのは違和感さえ覚えてしまう。しかも最悪なのは全てが完全に中国になっておらず、折衷なのがだらしない。もともとフィクションであり、日本 製ファンタジーだから自由にアレンジしてもかまわないと思うけど、日本の戦国時代の話という点を外してしまうとしらけてしまう。それと、平和をやたらと強 調するラストは全体をぶち壊してしまったかも。話は変わって、そういえば大晦日の紅白歌合戦を今世紀に入って初めて最初から見ました。正確にはつきあわさ れたかな? とにかく、それなりに見ていると疲れることが判明。やっぱり演歌って浮いているような気がする。例えば中島美嘉の【雪の華】の余韻を楽しみた かったエンディングで、いきなり北島三郎の【風雪ながれ旅】の前奏が始まるのは反則過ぎる。まっ、これは私が演歌をまったく理解できないからなのかもね。 でも、好みの問題は別としても曲の内容と全く関係ない衣装や小道具はやっぱり寒いと思いますよ。とにかく、その年に活躍した方達に絞ってやればいいんじゃ ないかと思います。演歌は懐かしのメロディーで頑張ればいいし。まっ、実際にそうなっても紅白歌合戦を私は多分真剣には見ないとは思いますが、さりとて格 闘技はもっと興味がないので、やっぱり年末年始はドラマかビデオ三昧が一番かもね。もちろん宴が無い場合の話。