火曜日, 11月 16, 2004

レトロな店

16日午前中に、所用で池上経由で蒲田まで歩いて出かけた。いつものコースより遠回りなので1時間ほど歩くことになってしまったが、久しぶりの散歩という 具合に洒落てみた。ただし、帰りは流石に時間がもったいないのでいつものコースから帰ったのだが、このコースは前にもネタにしたように妙にレトロな店が多 い。時代に取り残されてしまったというと失礼な言い方だが、20〜30年ほど前の喫茶店やそば屋、ラーメン屋という感じなのである。ちょっと好奇心から 入った見たくなるのだが、入ってしまったらあっちの世界(ちょっと怖い)から戻ってこれなくなってしまうのではないかという気にさせるほどリアルな昔をし ているのである。どうも私は学生の頃から風貌(着ている物などという意味)が変わっていないので自分でも時間の流れを錯覚している節がある。浪人していた 頃に足しげく通った喫茶店のマスターが突然目の前に現れそうな色と臭いなのである。例えば最初の本を執筆して既に10年たっているのだが、自分では数年前 という感覚しかない。だから突然見知らぬレトロな店の前に立ってしまうと頭の中が混乱してしまうようだ。でもそういった店は少しずつ姿を消している。今年 1年だけでも随分新しい建物に変わってしまった。町は洗練されたのかもしれないが、モダンという世界からはどんどん遠くなってしまう。歳とったかな〜。 (column: 1668)