月曜日, 5月 23, 2005

久しぶりに怒り心頭の、ふざけるな〜状態

某出版社よりあるソフトの執筆依頼が入った。私としてはライフワークとして関わっているソフトの一つでもあるので、否定するはずもなく即答で引き受け、 メールにて打ち合わせに入ると最後に先方より『サンプル画はこちらで用意します』というコメント。『えっ?それは何?私は誰?』という状態に陥ってしまっ た私は頭を整理して質問をしたが、その回答を受け取り、また直接お会いして確認を撮り、この話はお断りすることにした。つまり、今回の話の中のサンプル画 を用意するとは、私が自分のイラストを利用し、手順をキャプチャー撮影したものを編集部と外部のライターが参考にしながら新たにサンプル画、つまり解説用 のイラストを新規作成し、それをキャプチャー撮影するというのである。温厚の私もさすがにキレそうになったのを我慢して丁重にお断りした。無理してこの仕 事を受けたら長年培ってきたメーカーとの関係は修復できないほど崩壊してしまっただろう。それよりも私自身のイメージも適当なライターというレッテルとと もに罵倒されてしまうだろう。大げさではなくてね。私はいつも必ずオリジナルのイラストを作成、あるいは必要に応じて画像合成を作成し、それを元に原稿を 執筆している。時に新製品であってもメーカーの解説では触れていないような面白い使い方を発見すればそれも原稿に網羅してきたし、そういったスタイルはそ れなりに信頼を得ていたと感じていたが、これほどバカにされるとは思っても見なかった。というよりもこんな対応は初めてである。メールを【バイナリー】で 送ってしまったのだろうかなんて馬鹿なことさえ瞬間考えるほど未だに理解できない一連のやりとりであった。とにかく誤解が出てしまうと困るので補足してお くと、原稿を執筆した本人が編集部の意向に合わせて修正することは何の問題もない。当然イラストの書き直しだってあるし、それは今までもいろいろな出版社 との関係で私は対処してきた。しかし、今回話は常識外である。例えば毎度おなじみの吉井さんを引き合い(吉井さんゴメン)に出して、わかりやすく説明する と、吉井さんが新しいPainter IXの特集原稿を新作イラストを使って解説し、キャプチャーもふんだんに撮影した原稿セットを、私が編集部からいただいて、イラストを私のイラストに変更 し、それに合わせて解説部分のキャプチャーも撮影し直すという事なのである。しかも、出来上がった原稿は吉井宏著となるわけ。つまりそれを読んだ読者は吉 井さんが私のイラストでPainterを解説したことになってしまうわけですよ。こんな事が許されていいんだろうか。なお、断りを入れる前に『匿名で書き ましょうか』と嫌みを言ったのだが、『海津さんに是非書いて頂きたい』と切り替えされた私はキレたのである。私がPainterの記事を書くなら分からな いでもないけど(Painterはセミナーもやったことあるから、それでも断るけどね。)、別に私である必要もないじゃないですか。ブツブツ。同時進行の 別件の事でも不快なことがあったが、まっ、それは死ぬほど我慢しよう。でも、今回ネタにした事は到底受け入れられない内容である。担当者への個人的な恨み も嫌悪感もないが、黙ってられないよ。こんな話。こんな対応されて冷静でいられる方が普通じゃないよ。(column: 1811)