水曜日, 12月 31, 2003

鎌倉の銭洗弁財天

31日、唐突に鎌倉へJRで出かけた。大晦日にどうして?と言われそうだが、どこの観光地も概ね大晦日は夜半でない限りそれほど混雑していないので、案外 穴場というわけである。さて、今回の突発行軍のお目当ては宇賀福神社(銭洗弁財天)と佐助神社である。一度はいってみたいと思っていた所だからだ。特に銭 洗弁財天は煩悩丸出し状態で見てみたくなったのである。それと、既に他界してしまった祖母が私のためにお年玉を毎年必ず巣鴨の銭洗弁財天で清めてくれたこ とも思い出してしまった。て、そんな私はというと、所持金が全て小銭という情けなさで来年も金欠病に泣きそうな予感は否定出来ない。しかし、ここはやたら と外人さんが多いのはどうしたことだろう。見れば絵馬にも英語や見慣れない言葉が随分と多い。宗派を超越しているのだろうか。太っ腹な神社である。もっと も日本人の多くは多神教信者なのだから、日本の神社は来る者は拒まないのかも知れない。ところで、この銭洗弁財天境内にはリスがやたらと多い。鎌倉にはリ スが生息していたとは聞いたことが無かったが、調べてみたら台湾リスなのだそうだ。茶店では餌も販売しているが、近隣住民には電線をかじったりするので不 評らしい。もともと生息していない種が根付いてしまうのはやっぱり問題だと感じた。その後は佐助神社に向かい、そのまま帰宅した。要するに初詣をするつも りでいったわけではないのである。いままで私は正式には初詣をしたことがないので、これからもよほどの事が無い限りしないと思う。普段行わないことをして はいけないというのが海津家の家訓だからだ。というか人混みが私はダメなので、もし初詣を元日に行ったら人酔いしてしまい、数日間寝たきりになってしまう かも知れない。それだけはやっぱり避けたい。だから逃げるようにして帰ってきたのである。もちろんこれだけの行軍でもいくら人が少ないとはいえ、鎌倉であ る。しっかりいつものように頭痛に見舞われてしまった。(column: 1439)