日曜日, 12月 05, 2004

いつも最新というわけじゃないのよ

吉井さんがPhotoshopの代用としてPhotoshop Elementsを使うことをコラムに書いていたが、これって相当浸透している技かもしれない。なにせ使い知ったるPhotoshopが無いと凄く困って しまうから1台に1つはPhotoshopが欲しいということになる。流石に全てのマシン用にCSを導入はできないし、全てのマシンで同じようにヘビーな 作業をするわけではないので、このElements的な製品には凄く惹かれるものがある。ところでソフトウェアの多くは完全に1台のマシンにしかインス トールできないものがほとんどだ。それは企業防衛としては理解できると通常はそれほど困ることは無い。しかし、マシンの買い替えなどで申請をしないと使え なくなってしまうものについては流石に閉口してしまう。せめてUSBドングルぐらいで対応して欲しいものだと。余談だがクローズで小さいものも含めると、 わりとコンスタントにセミナー類を行っている私は、持ち歩きようのノートパソコンを持っていない。いや、正確に言うと最新環境がストレレスなく動作する環 境のノートパソコンを持っていない。理由は簡単だ、持っていたとしてもそのマシンにインストールできないものがあるからだ。『これ凄く面白いからちょっと 見てみて』といった軽いノリで紹介したいモノも、ガチガチのプロテクストでセカンドマシンにインストールできないのでは説明も糞もないのである。理想は MacとPCでそれなりのノートパコンがあれば完璧なのだが、そういった事情で『まっ、どうでもいいや』という流れになっている。だからデータはハード ディスクで持ち歩いてお茶を濁している。もちろんAdobe Creative Suiteなら2台目までOKなので何の問題もないが、それらの延長上で、ちょっとしたネタとして披露したい場合には絶望的だ。このあたりはあくまでも個 人の酔狂で紹介するか否かを判断しているだけなので致し方ないだろう。どうしてもお伝えしたいみたいな場合は強引に画面キャプチャーなどを整理したPDF を作成して解説ということもある。でもそれって説得力ないのよね。そんなわけだから周辺機器だって常に最新のものをキッチリと整えているわけではない。そ れだったらメーカーにお願いすればいいのにという声が聞こえてくるが、個人だと『貸し出すことでどれだけのメリットが必要かを書面で提示してほしい。雑誌 なら発行部数を明記、セミナーなら参加者数と参加者の傾向』なんて返事が来たら普通は引いてしまうはずだ。そもそもそういった面倒なことが嫌いな私は基本 的にお願いはしないことにしている。下手したら『くれくれタコラ』の烙印を押されてしまうからだ。それでも時としてお願いをする場合がある。セミナー主催 者からの要請(正確には参加者からの希望)でメーカーに機能制限版あるいはデモ版(ここでは公式にデモ版は公開されていなかった)についての問い合わせを したら『いかなる理由があっても弊社はオンラインも含めた出版関係以外には貸し出しは行っておりません。』と丁重にお断りされてしまったことがあった。要 するに何処の馬の骨かわからない個人はダメなのだそうだ。それは確かにそうかもしれないが、主催者のことも含めて全てをお話ししているのに『そりゃない よ〜』と腹の中で思うしか私にはどうすることもできなかったことが実際にあったのである。以後はますますよほどのことが無い限りメーカーへはお願いしない ことにしている。余談だが最近のセミナーではZBrushで作成したキャラクターが大活躍だ。さりげないパーツやフェイク作品などに利用しているのだが、 今までのように全部がIllustratorやPhotoshopだけの作品だと少し臭くなってしまう。それを中和してくれるいい芳香剤かもしれないって 言ったらピクソの方に怒られてしまうかもしれないが、お気軽にそこそこのキャラが作れてしまうZBrushは本当に重宝する。MacOSX版もリリースさ れたので、そろそろPowerBookでも真剣に検討しようかな〜。(column: 1680)