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STRATAファミリーとして、現物を3Dデータ化させるツールとして登場したSTRATA FOTO 3Dを利用して現物を3D化させてみました。この手のツールは従来かなりの高額で、コンシューマには手の出ない世界でしたが、この価格帯でここまでの精度だと、かなり使い勝手が高いように感じます。
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使い方は簡単で、上の写真のように、STRATA FOTO 3Dからプリントしたキャリブレーションマットの上に紙コップを野瀬、その上に取り込みたいオブジェクトを乗せて、15カット以上を三脚で固定したカメラで撮影し、STRATA FOTO 3Dに取り込むだけです。コツとしては光源を均一とし、出来るだけ絞り込んで撮影することです。
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なお、回転させながら少しずつ撮影する事が理想であり、そのための回転台を調達しなくては成りませんが、100円ショップにて入手可能な園芸用の鉢植えを乗せる回転テーブル、あるいは調味料を入れる回転台のようなものが活用できます。
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上は実際に撮影したものをSTRATA FOTO 3Dに取り込み、オートでマスキングからモデリング、マッピングまでを行った状態です。
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こうして作成したデータは、WRL形式(Virtual Realiyu Modeling Language)で各アプリケーション間の統一を図っていますのでSTRATA 3D CXなどに取り込むことが出来ます。ただし、取り込み直後は光源の値がゼロとなっているので適当な値に調整しないと黒い塊にしか見えません。いきなり素材が複雑すぎたので仕上がりはイマイチですが、下のように形状が整理されているものであれば、かなり適当に撮影してもいい感じに3D化させることが出来ます。
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ただし、制作されたモデルのポリゴン形状が三角形なのは、次のバージョンで是非とも改善して欲しいと感じました。