水曜日, 7月 09, 2025

手作りレンズプロジェクト 01 
100均の虫眼鏡1枚レンズ

最初は100均でゲットした4倍の虫眼鏡を分解せずにレンズとしてみました。
虫眼鏡のレンズと絞りの位置か関係などが解らないので試行錯誤で2ヶ月ほどかかりました。制作には100均で手に入れた黒の色画用紙を丸めて筒を作っています。

手作りレンズプロジェクト 

上は試行錯誤の残骸の一部です。

ということで今回の部品が完成です。

フォーカシングは原始的に筒を前後させます。全体を延長リングにねじ込み、それをマウントアダプターでカメラにセッティングします。

なお、絞り穴は2〜12mmまで2mm間隔で用意しましたg、2〜6mmぐらいが現実的ですね。後日比較してみます。

セッティングした状態です。レンズから直径4.5mmの絞り穴までの距離は20mmです。

Panasonic LUMIX DMC-G3
LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH

で、撮影してみました。絞り穴は4.5mm相当でF8.3となります。中心部は取りあえずピント(※)が合っていますが、周辺はボケていますね。まるで、Kenko Tokina Lensbaby Sweet 22で撮影したような感じで面白い結果です。これは絞り穴の作成が雑だった∴切り口のほころびが影響したことが原因です。とにかく 虫眼鏡でも撮影できるんですね〜

※ピントは"Tricker Treat"の文字に合わせて絞り優先で撮影しました。

ここで絞り穴を綺麗に開けるために、穴開けポンチを研いで1週間後に再撮影しました。

再撮影では絞り穴は2mmでF19となります。

SONY α NEX-6
KAZNEX 38mm F19


比較のために、絞り穴10mm相当でF3.8出撮影してみましたが、ありえないですね。少なくとも絞り穴は4mmのF9.5以下が現実的ですね。ただし、この構造で絵はピント合わせが恐ろしく難しいので、今後の課題になりました。

ということで・・・
KAZNEX(カズネックス 38mm F19
の完成です。
なお、画角と絞り値は以下の計算で割り出しました。

■焦点距離と拡大率の関係式
M = 焦点距離 / 拡大率
M:焦点距離(mm)
e:拡大率(倍率)
250mm:人間の平均明視の距離(近点距離)
M = 250 / 4 = 62.5mm

■撮像面の対角長
D:撮像面の対角長
D = √(センサーの横幅の二乗 + センサーの縦幅二乗)
w:センサーの横幅(mm)
h:センサーの縦幅(mm)

■フルサイズ:36×24mmの撮像面の対角長
D = √(36×36 + 24×24)
= √1296+576
= 43.266 = 43.3mm

■画角の割り出し
画角 = 2 × ArcTan(撮像面の対角長 /(2×焦点距離))
= 2 × ArcTan(43.3 /(2 × 62.5))
= 2 × 19.10 = 38.21 = 38mm相当

■絞り値の割り出し
F値 = 焦点距離 / 絞りの直径
= 38 / 2 = 19

よって・・・
KAZNEX 38mm F19
です。計算が合っているか心配ですが・・・。
なお、カメラはAPS-CのSONY α NEX-6なので、38×1.5で57mm相当ということになります。