日曜日, 1月 04, 2004

4年前の訃報を今頃知った

コーヒー事件が引き金となった年賀メールのやり取りで、久しぶりに中学の同級生のG君とメールチャット状態になった中で、偶発的な私の振った話題で、同級 生のF君が4年前に他界したことを知った。流石に絶句してしまった。丁度4年前にDmensionsの本の締め切りに追われていた頃に同期会の集まりが あったのだが、私はギリギリまで時間を調整したが、結果的に参加することは出来なかった。その後暫くしてF君から電話があり、ヨタ話に花が咲いたが、英語 が苦手な私にも海外に友人がいることを彼は驚いていた。実は彼は旅行会社に勤めた後に独立して英語学校を開いた苦労人である。まだデザイン業界がデジタル 化していなかった頃にその英語学校のDM新聞のデザインを出世払いで受けたことがあった。とにかくお金が溜まったら海外に長期間勉強に行くのが彼の生き甲 斐で、英語教育に情熱を注ぎ、会うと必ず勉強しろと私は尻を叩かれていた。しかし、たかだか車で20分ぐらいの距離にもかかわらず頻繁に会うことはあまり なかった。近すぎるが故なのだろう。最後に会ったのはそのDMの仕事を受けた12年ほど前である。ただし電話は定期的にあったので、長い間会っていないと 言う意識は無かった。とくかく最後の電話の翌年に病気で逝ってしまったそうだ。年賀状のやり取りもしていたが、届かなかったからと言っていちいち気にも留 めていなかった。実は会うといつもF君には色々とからかわれていたが、高校、その後の浪人時代、そしてデザイン学校時代、更に勤めていたそれぞれの私の節 目には何故か必ず会っていた不思議な関係だったのである。ところが、中学の時はそれほど親しかったわけではないのだ。でも、そんなことはどうでもいい。4 年前の同期会の集まりに無理をしてでも出かけるべきだったのだろう。まだ信じられない気持ちだ。大きな体にもっと大きな学生服を着た君はいつも胸ポケット に万年筆を刺していたのが印象的だった。そんなことを思い出すと何かぽっかりと穴が空いてしまった気持ちだ。ご冥福をお祈りいたします。(column: 1445)