水曜日, 7月 24, 2024

Illustratorの2種類のアンカーとは?

質問がありましたので・・・
Illustratorでは、文字にカーソルを近づけると、ベースポイントならマゼンタでアンカーと表示される部分とグリーンでアンカーと表示される2種類のアンカーがあります。これはマゼンタアンカーオブジェクトアンカーグリーンアンカーグリフアンカーとなります。ここで、フォントとグリフの違いを理解する必要があるので簡単に整理しました。

■フォント (Font)
フォントは、デザインスタイルが統一された文字、数字、記号の集合体で、次のような特徴がある。

デザインスタイル:フォントは、特定のデザインスタイルに基づいている。例えば、Arial、Courier、Timesなどは異なるデザインのフォント。
サイズや太さ:フォントはアウトライン、イタリック、ボールドなど異なるサイズや太さで提供。
デジタルフォント:デジタル環境では、フォントはコンピュータ上で文字を表示するためのファイル形式として存在する。例として、TrueType(.ttf)やOpenType(.otf)がある。

グリフ (Glyph)
グリフは、文字の具体的な形状や姿を指し、グリフには次のような特徴がある。

具体的な形状:グリフは、フォント内の個々の文字の具体的な形状。例えば、アルファベットの「K」という文字は、異なるフォントで異なる形状のグリフを持つ。
複数のグリフ:1つの文字に対して複数のグリフが存在する場合がある。例えば、小文字の「k」は手書き風フォントなら曲線的であり、サンセリフフォントなら直線的といった感じ。
特殊記号やダイアクリティカルマーク:特定の記号やアクセント記号もグリフの一部。例えば、アキュートアクセント付きの「é」やウムラウト付きの「ü」など。

■フォントとグリフの違い
集合体と個々の形状:フォントは文字の集合体であり、グリフはその集合体の中の個々の形状を指す。
概念と具体性:フォントはデザインスタイルの概念。グリフは具体的な視覚(形状)表現。
デザインの違い:異なるフォントは異なるグリフのセットを持ち、同じ文字でも異なる見た目になる。

まず[環境設定]>[スマートガイド]にて、[スマートガイド]を表示にしておきます。それぞれのアンカーの色は個々で設定できます。

次ぎに[表示]メニューで[スマートガイド]と[グリフにスナップ]にチェックを入れます。

通常はフォント全体を示すアンカーポイントだけは目視出来ます。

このアンカーポイントにカーソルを乗せると[アンカー]が表示されるので、必要に応じてスナップしたりします。

グリフ]を表示にしていると、フォントの任意のいちカーソルを乗せると[グリフ]が表示される。

実はこの[グリフ]の位置は文字をwアウトライン化したときのアンカーポイントの位置となります。