月曜日, 7月 06, 2020

Excel_15 
乗算よりも小数が発生する除算に注意

Excelには便利な関数が480以上も用意されていますが、用途に合わせてその都度使い分ければ良いだけです。例えば除算処理だけをとっても色々な処理結果があります。今回は気分転換として色々な除算について整理してみました。下はA列の値をB列で乗算、除算する方法と結果の違いを整理した表です。


03行目
=A3*B3
一般的な乗算の書式。

04行目
=SUM(A4*B4)
乗算を合計するという流れでの数式。ただし、単純な計算なら問題ありませんが、関数の組合せを行うとオカシナ結果になるのでお薦めしません。

05行目
=PRODUCT(A5,B5)
乗算用の関数PRODUCTを使って数式。

06行目
=A6/B6
一般的な除算の書式。

07行目
=SUM(A7/B7)
除算を合計するという流れでの数式。ただし、単純な計算なら問題ありませんが、関数の組合せを行うとオカシナ結果になるのでお薦めしません。

08行目
=QUOTIENT(A8,B8)
除算用の関数QUOTIENTを使って数式。ただし、小数点以下は切り捨てられます。

09行目
=ROUNDDOWN(A9/B9,2)
除算結果の小数値を指定桁数て切り捨てて表します。

10行目
=ROUNDUP(A10/B10,0)
除算結果の小数値を指定桁数て切り上げて表します。

11行目
=ROUND(A11/B11,2)
除算結果の小数値を指定桁数て四捨五入して表します。

12行目
=ROUNDDOWN(QUOTIENT(A12,B12),2)
除算用の関数QUOTIENTを用いた結果の小数値を指定桁数て切り捨てて表します。ただし、QUOTIENT関数が小数点以下は切り捨てるので意味がない処理になります。

13行目
=ROUNDUP(QUOTIENT(A13,B13),2)
除算用の関数QUOTIENTを用いた結果の小数値を指定桁数て切り上げて表します。ただし、QUOTIENT関数が小数点以下は切り捨てるので意味がない処理になります。

14行目
=ROUND(QUOTIENT(A14,B14),2)
除算用の関数QUOTIENTを用いた結果の小数値を指定桁数て四捨五入して表します。ただし、QUOTIENT関数が小数点以下は切り捨てるので意味がない処理になります。

結果数図のように赤で塗りつぶした部分は一般的な処理では意味が無いことが解ります。ちなみに、計算結果の桁数を指定した場合、ホームタグの[数値]
にある桁数調整は正しく機能しなくなることも覚えておきましょう。

Office 365 2020