金曜日, 5月 23, 2008

カサブランカ


ハンフリー・ボガート主演の名作の1つで、改めてウダウダ言う必要はない作品ですが、私なりの視点で勝手に話すと、イングリット・バーグマンが綺麗過ぎ(おじさんモード)。「誰が為に鐘は鳴る」や「白い恐怖」の彼女も良かったです。これらについてははまだ後日。で、彼女と美しさを二分したとまで言われたグレース・ケリーも同じ1982年に他界しているのは何か不思議な気がします。さて、映画ですが、やっぱりラストが最高ですね。もともとこの映画は、後に合衆国大統領となるロナルド・レーガンとヘディ・ラマー(サムソンとデリラのデリラ役)の配役であったのが、スケジュールの関係などで二転三転してハンフリー・ボガートと、イングリット・バーグマンになったわけです。そして現場では何パターンも色々なシーンが撮影されるほど作り込んだ結果、映画史に残る名作となったわけですが、作り込みって大切ですね。ただし、あまりにも何パターンも撮影されたために、イングリッド・バーグマンですら結末が解らなかったそうです。また、ラストの有名な台詞である"Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship." 「ルイス、これが美しき友情の始まりだな。」は脚本にはなかった台詞だったそうです。また、名曲となった"As time goes by"も、31年のブロードウェイ・レヴュー『Everybody’s Welcome』のために作曲されたもので、オリジナルではありません。更に、サムは当初女優のレナ・ホーンで進められていたそうですが、結果としてドゥーリイ・ウィルソンになりました。これも良かったのかもしれませんね。ちなみに彼はプロのドラマーであり、ピアノは弾けなかったそうです。でも、私は、イルザがサムに"As time goes by (You must remember this〜)"を引いてもらうシーンが好きです。昔は「君の瞳に乾杯/"Here's looking at you kid."」など、キザな台詞ばかりが印象に残っていましたが、今見てみると丁寧な言葉遣いという感じが強く響いてきます。年取った証拠かな。もちろん、こんな台詞を言うシーンは私の人生には用意されていませんけどね。