火曜日, 4月 29, 2008

十三の眼


調子に乗って「七つの顔」の続編を買ってしまいました。ただし、正確には続編ではなく、同一キャラクターによる別の話しといった所。冒頭で時代劇悪役ファンには欠かせない伊達三郎さん(若かりし頃は凄い二枚目だったのですね)が刑事役で出ていたのにいきなりびっくりしてしまいました。で、ストーリーはそれなりに面白かったのですが、最後の決めぜりふが無かったので、それが少々残念。しかし、「七つの顔」が終戦の翌年である1946年公開、この作品は1947年公開出あることがかなり魅力的です。当時の状況が画面から伝わってくるからです。回りの景色や小物の状況。例えばビールの栓を抜くシーンで泡が噴き出すなど、面白いシーンが色々と出てきます。当時はそれが普通だったわけですから、たった60年で世の中は随分と変わってしまうものですね。しかし、この当時はギャングも刑事も探偵も、正義の味方の月光仮面や七色仮面も含めて誰もがみんな(峰不二子もガーターベルトに挟んでいる)使っていた銃が「Browning M1910」というのが不思議ですね。ハンマーも出っ張っていないし、全体的に丸みが合り、日本人の手に馴染むサイズだったからかもしれませんね。ちなみに、第一次世界大戦の引き金となった、オーストリア・ハンガリー帝国の皇太子フランツ・フェルディナント大公とその妻ゾフィーがセルビアの青年に暗殺されたことは誰もが知ることですが、その時に使用されたのが、この「Browning M1910」です。ところで、資料などでは「Browning M1911」という表記になっていることが有りますが、M1911は1911年にアメリカ軍に正式採用された「Colt Government M1911」です。とにかく、機関銃まで含めて「M19**」という型番を銃メーカーが使用しているので混乱するのかも。と思っていたら、全てがBrowning社の設計が元だったようです。もしかして、John Moses Browningの「M」かもしれません。