金曜日, 8月 26, 2005

さよならハウゼンさん

写植時代全盛期にあるメーカーの外部スタッフとして15年ほどデザインに関わっていたときに、私の相方と断言してもいいほど絶妙のチームワークで仕事を進 めてくださった写植&版下屋さんのハウゼン氏の訃報を知りました。まだ60代前半だというのに残念で仕方がありません。半年ほど前にいただいた葉書では元 気そうだったのが嘘のように悲しい結末です。持ち前の向学心で常に新しい物にチャレンジしていたハウゼンさんから学ぶことは計り知れなかった。時にニフティーのグラフィックフォーラム・カレンダーに参加して頂いたこともありました。私のBBSにも時々登場してはIllustratorに対しての辛口コメントをアップしてい ただいたこともありました。そして、ハウゼンさんのまとめられた活字から写植、そしてデジタルまでの歴史を語っているハウゼンの昔語りは、 生きた資料として一部では絶大な人気がありました。この最後の章に出てくるK氏とが実は私なのです。最後に某社で仕事をご一緒したのは10年ほど前でした が、いつも昼食は某社の食堂でご一緒させて頂いたことを思い出しました。年長者にありがちな威圧的にモノを言うようなこともなく、常に謙虚で真摯な行動が 今も私の中から消えることはありません。諸般の事情で一緒に仕事を組むことが無くなってしまったことをいつも私は寂しく感じていたのです。そして、最後に お会いしたのが7年ほど前というのが、あまりにも残念で仕方がありません。謹んでお悔み申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。