月曜日, 4月 11, 2005

まだまだ若造の私は考えてしまった

11日、地震騒ぎの中、所用で近所まで車を走らせた帰り、突然視界に入ったのは老人が道路の真ん中で倒れている光景。そして、すぐそばに女性が立っていて こちらを見ている。瞬間、その女性では対処できない状態ち判断した私はすぐに車を止めてそばにかけ寄ると、案の定女性は倒れている老人とは無関係で、たま たま通りかかって見過ごすことができなかったとのこと。とりあえず老人を抱きかかえて起こしてみると、足下はフラフラではあったがどこにも外傷はないよう だった。おそらく滑って転倒したのだろう。しばらく休むようにアドバイスをしたが、そのまま無言で立ち去ってしまった。別にお礼の言葉などはいらないが、 大丈夫なのだろうかという心配の方が私の中を過った。小雨の中であったのですぐに我に返ると、その場にいた女性がしきりに私に対してお礼を言っている。聞 けばこれから病院に行くところだとか。世の中そんなものなのかもしれない。実は似たような経験を1年ほど前にしている、その時はおばあさんだったが、助け たことに対するお礼の言葉はなかった。世の中がドライになったと大人たちは騒いでいるが、ドライになったのはもしかしたら大人たちの方かもしれないと最近 感じることがある。いやいや、たまたま私は性格の悪いご老人に遭遇しただけなのかもしれないと、まだまだ若造の私は考えてしまった。(column: 1790)