木曜日, 1月 15, 2004

『新選組』はいけるかも

今年の大河ドラマはどうやら当たりのようだ。やっとエアチェックしていた第一回目を鑑賞しての感想である。まず昨年が酷すぎた反動(昨年の『武蔵』はドラ マの中の俳優は台本通りに動いているだけにしか見えなかったが、『新選組』俳優は役柄で生きている)もあるが、なにより『らしくない』というのがいい。ど こかユーモラスな所とでもいうべきかもしれない。登場人物が大物俳優で固まらず、若手で固まっているからかもしれない。史実でも近藤勇が斬首された時で 35才である。当時としては今の40代後半ぐらいの重みがあるのかもしれないが、やはり青年としか解釈していい世代ではないだろうか。従来なら50代ぐら いの円熟した俳優が演じてきた役を実際に近い年齢の俳優が演じるというのがいいと思う。ドラマ、特に大河ドラマは、重厚過ぎるストーリー展開だと史実と比 較し、突っ込まれたりするものだ。私などはその典型例だろう。しかし、今回のように自然にユーモラスなシーンが盛り込まれていたりすると、多少の脚色は 許容範囲で許してしまったり出来るものだ。その絶妙なさじ加減が今回はあるような気がした。もちろん1回見ただけではなんとも言えないだろうが。少なくと も1年を通して放映される大河ドラマは昨年のように時代のうねりとは無縁のところで主人公が生きてしまうようなストーリー(巌流島の対決以後は無理やり 柳生宗矩との戦いにもっていったように見えたが)では視聴者はついてこないだろうと感じてしまった。